『カールじいさんの空飛ぶ家 (3D版) 』 (2009) [映画 (2009 鑑賞作品)]
チェック:『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳の老人に、驚きの出来事が巻き起こる冒険ロード・ムービー。カールじいさんの声を『アパッチ砦・ブロンクス』のエドワード・アズナーが、カールの相棒となる少年ラッセルの声を新人のジョーダン・ナガイが担当する。ピクサー初となる3Dデジタルでの作品に期待が高まる。 《 シネマトゥデイ 》 より

楽しく観ました。後半はハラハラ、ドキドキの冒険アクシュン。ファミリー向けの娯楽作としては、面白く出来ています。
去年の今頃は『WALL・E/ウォーリー』を観た時期。つい、そのレベルの作品を期待してしまいます。予告編もかなり印象が良かったし、心に残る作品なんじゃないかと、想像していました。
冒頭の追想シーンは、 あの加藤久仁生監督の『つみきのいえ』を髣髴とさせる、切なさとノスタルジーが漂う、とてもステキなものでした。

けれど、残念ながら、『つみきのいえ』の持つ、「人間が生きていくこと」へのあたたかいまなざしや奥深さはなかった。ちいさな心くばり、儚いものへの節度ある「いとおしみや慈しみ」、そんなものが、じわぁ~とこちらの胸に届けばいいなあと、思っていたんだけれど・・・。
いざ家が風船の力で飛び立ってしまうと、いつのまにか、ただの冒険ものになってしまっていた。残念にことに、以後はディズニー=ピクサー作品としては、珍しいくらいにあっけらかんとした、細かいことには何の気配りも感じられないシンプルなお話が、面白おかしく進んでいくだけでした。
楽しめたんだけれどねぇ、ほんと何もひっかかってこない、「あれってこういうことかな」「これってこうなっていくのかな」みたいな、伏線がほとんどなくて、高望みかもしれないけれど、監督の主役キャラクターへの愛情が希薄な感じがしました。
いとおしさや慈しみ、多くのピクサー作品には確かに存在するもの、恒例の同時上映短編『晴れときどきくもり』でさえも、しっかりと漂っていたのに・・・。
じいさん1人では、作品のメインをなす冒険は体力的にも視覚的にも辛いので、少年とか犬とか、鳥とか、仲間が増えては行く(オイオイ、どこかで聞いたようなおとぎ話)、そしてしっかり悪役も登場するけれど、展開や落ち着く先が、余りに安易な気がした。

じいさんは、結局、何がしたかったのか(確かに冒険なんでしょうけれど)、何故、風船で家を飛び立たせたのか(確かに妻との想い出の家なんでしょうけれど)、そこにあるはずの、じいさんの「思い」や「願い」や「こだわり」は伝わってこず、心に残るようなステキなエピソードの挿入もなく(小道具を使ってのフラッシュバックとかね)、追想シーン以外は、単なる冒険アニメに終始してしまった。
そう、風船の家の準備が、一晩で出来てしまったように誤解されかねない描写が手抜きに感じられるし、万事がそんな感じなのが、なんとも残念だった。
まっ、きっと旅の準備は一晩なのかもしれないけれど、かなり時間をかけて準備を進めていた・・・、ってほうが、じいさんの長年思い続けた妻とのロマンみたいなものが漂ってきて、飛び立つ瞬間の感動がさらに倍増すると思うし、達成感みたいなのも共有できる気がするんだよね。せめていくつの風船だと空を飛べるのかの計算シーンを、デタラメな数式でもいいから描写して欲しかったなあ。ワンカットでもいいから・・・。
で、冒険を始める直接的な理由も、じいさんの家の回りの工事現場の人たちとのいざこざがきっかけで、老人ホームに入ることになって・・・、ってヤツなんで、動機付けとしては、ロマンも何もなくて、いまいちスッキリと気持ち良くは受け止められないんだよね。裁判シーンが出てくるんで無責任に慌てて、何かから逃げるような感じすら受けてしまう。
まっ、よその屋根のアンテナに家をぶつけて動かしてしまうなんてのは仕方ないとは思うけれど、勝手に少年を連れまわして問題は起こらないのかとか、美しい大自然の妻との「憧れの滝」のそばに、テレビを不法投棄してOKなのか、領空侵犯とか(それがたとえ米国内としてもね)、そんなところが、全く詰められていないのは、いかがなものかと思ってしまった。
これらのことは、ちょっとした脚本や描写の調整でなんとでも、クリア出来るレベルの問題。

主人公の周辺のストーリーの発端とかが、中途半端に現実的な部分を持っているばかりに、かえってファンタジーとして突き抜けられない、煮え切らなさが残ってしまう。
そこらへんを推敲しないまま演出してしまっているという、無神経さが気になった。なんか、成り行きと思いつきで、こうなりましたって感じの軽さが、悲しいくらいに寂しく感じられた。終わり方も、せめての辻褄あわせをして欲しかったなあ、ご都合主義でも何でもいいから・・・。
風船の家は空高く飛んだけれど、じいさんの「夢」は、低空飛行のままどこかに飛び去ってしまった。そして、新しい「仲間」と「夢」を手に入れたってことなのかもしれないけれど・・・。
今回は3D上映への興味もあって、3D方式は同じだけれど映画館はシネコンにしてみました。う~ん、やっぱり余り変わりませんでした。^_^;
どうしても画面は暗くなるんですね。この作品では、これ見よがしの飛び出すシーンはなくて、奥行き感を生かした3Dとして、機能していたように思います。作品の雰囲気には合っていたと思います。
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xml_xsl さん、こんぱんはぁ(^^)/
ご訪問とnice!、いつも嬉しいです。
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by よーじっく (2009-12-11 22:44)
@ミック さん、こんにちはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 07:59)
shin さん、こんにちはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 08:00)
disneyworld さん、こんにちはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 13:11)
丹下段平さん、こんにちはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 13:12)
釣られクマ さん、こんにちはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 13:13)
シンシン。 さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 20:29)
KS奇跡 さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-12 23:17)
こんにちは☆
感動の気持ちは短編も含めた前半で使い果たして、
後半はアトラクションに乗った気分で見てました、、^^;
今回は、短編がほんとにステキでしたよ〜♪
by ジジョ (2009-12-13 05:47)
短編が良かったですね。
ピクサーの良心を感じる深い慈しみが
ある作品だと思います。
ジジョ さん、こんにちはぁ(^^)/
コメントとnice!を、ありがとうございます。
「追想シーンだけで満足した」というコメントが
載っているポスターを劇場で見て
複雑な気持ちになりました。(^^ゞ
by よーじっく (2009-12-13 10:54)
エコピーマン さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-14 22:41)
てくてく さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-15 21:04)
広島ピアノ さん、こんぱんはぁ(^^)/
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by よーじっく (2009-12-22 19:35)
aka さん、おはようございます(^_^)/
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by よーじっく (2010-02-27 09:57)